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リボンの騎士 8/12 フィナーレの是非  

仙台七夕祭り記念

今日もリボンの騎士を見て来た。
10日は今まで見た中で一番声が出ていなかったが、
今日は大分取り戻した印象をうけたので一安心。

今日は何かと物議を醸す、フィナーレについて少し書きたいと思う。
まず最初に言うと、本編の最後にある、歌を歌うコーナー、
あれは宝塚ではミニライブとは言わないで、フィナーレという。
(またはレビューというらしい。台本上ではフィナーレと記してある。)

先日非ハローファンの人の感想でもあったように、
俺は宝塚の文化についてあまりにも無知である。
無知は時には罪となる場合もある。

最初に知っておきたい事は、宝塚ではレビューは付き物である事だ。
ミュージカルをやったあとに、レビューがあるのは宝塚でも
スタンダードな形なのだ。

だから、時に聞く、
「宝塚が全権を握っているのに、よくミニライブなんてやったな」
「事務所が頼み込んで入れたんだろう」
というような感想は的を外していると感じる。

また、他にも宝塚の特徴は色々取り入れているようだ。
例えば、舞台の中央にある大階段。あれも宝塚の特徴らしい。
フィーナーレの時の燕尾服や羽根扇も宝塚の定番である。
これは台本にも書いてある。

他に台本のその箇所に書かれている事は、
「フィナーレの持ち物など。」
「男役の振りも取り入れて。」
の二つで、これもそれぞれきちんと舞台に反映されている。

最後のカーテンコールのときに持っている鈴のついた棒。
あれは宝塚のフィーナーレで大階段を降りてくる時、
出演者が手に持つ、「シャンシャン」というものらしい。
これが「フィナーレの持ち物」。

美勇伝の振り付けでは椅子を使う。
俺たちハローはそこにセクシーさを感じていたようだが、
あれが宝塚での男役の振り付けで使う定番らしい。
(だからなにをヒューヒュー言っているのか不思議がられた)

他に俺がよくわからなかったことに拍手のタイミングがある。
拍手のタイミングに関しては銀河旋律で触れられている。
(今後もっとちゃんとそれについて書いてくれる・・・かも)

このように、俺はあまりにも宝塚のことを知らなかった。
それは宝塚に無関心であるからであり、恐らくはファンの人は
同じようにあまり興味を持っていない人が多いのではないだろうか。

やはり知らないで見るのとそうでないのには差があるので、
是非宝塚について学んでみるといいだろう。
この点、リボンの騎士を見る前に宝塚を見たという
Growing upさんは流石。

これらを踏まえたうえでもう一度フィナーレについて考えてみる。
上記したように、確かにこのフィナーレは宝塚でも定番の物である。
ただ、だからといって本当に必要な物か、というとまた別問題だ。

宝塚に興味もなく、娘。にも大して興味のない人だって劇を見に来る。
その人たちがフィナーレを見たら、やはりミニライブと捉えるだろう。

それに、今回演じているのは、
あくまでハロープロジェクトと宝塚のコラボレーションであり、
宝塚そのものをやろうとしているわけではない。

宝塚風にハロープロジェクトをアレンジし、両者の文化の融合を図る。
いかにモーニング娘。たちの魅力を引き出せるか。
決して宝塚そのものになるのが目標ではないはずだ。

恐らくフィナーレを要らないと思う最大の原因は、
無理やりライブをいれこんでいるという印象があるからだと思う。
ただ、それに関しては間違いであることは前述した。

ここに見る側と演出する側に意識のズレが出来ている。
ライブなんだからもっと楽しみたいのに、
なんか半端に大人しくしないといけないし、消化不良だ。

しかし、これはライブではないのだ。
これはあくまで宝塚でいうフィナーレなのだ。
だから、それを見る側としては、決してそれと同じにする必要は無いが、
宝塚のフィナーレを意識することは必要だと思う。

・・・ただ、俺は宝塚を見た事が無いので、
どういう風に見るのがいいのかがよくわからない。
コールを入れるのはありえないと思うが手拍子ぐらいはやるのだろうか?
歌う曲は劇の中の曲なのだろうか?それとも全く関係ないのだろうか?

その辺りがわからないと、どう行動するのが宝塚のファンに対して
敬意を払った態度となるのかがわからないんだよね。

手拍子を入れたり、手を振ったり、またはレスをとりに行くとしても、
宝塚の応援の姿がどういうものかを知っていると知らないのとでは
差があると思う。


俺は、このフィナーレはやる意味はあると思っている。
ハロープロジェクトは歌手の集団であるので、
宝塚との融合を図る最も適した場はこのフィナーレではないだろうか。

モーニング娘。がモーニング娘。の曲を宝塚風にアレンジして歌う。
これで十分にその目的に沿う物だと思う。
あとは見る側が宝塚との融合のスタイルだという事を意識する事だ。

宝塚を知らない人の方が多数を占めているというのが、
なかなか難しいところだね。
拍手のタイミングとか、フィナーレの態度とか、
知っている人が多数なら、自然と正しい姿が学べるのだけどね・・・。
現場レポ > リボンの騎士 : comments (10) : trackbacks (0)

Comments

「無知なのは罪」
ウチの職場でよく聞かされる言葉ですね(苦笑)
美勇伝の椅子を使っての歌は、宝塚でのスタンダードな演出からきてるんですね。
一つ勉強になりました。
私の中に美勇伝の歩む路線に対する危惧・不安があって、アレを観て実はいい気分じゃなかったんですが・・・。
by : ソフィオ ... 2006/08/12 10:12 PM
無知の知という言葉がありますよね。知らなかったことを知らなかったと知ることが、大切なことだと思うんですよ。
安倍さん登場後(安倍さんファンのせいというよりも本格的な夏休み到来という意味で)会場の民度が若干下がったようにも聞きますが、その経験を次回に活かせばいいと思うんです。二度目三度目で同じ過ちを繰り返す人がいないよう切に望みたいですね。
それと、マナーの本質になると思うけど、知識云々ではなく感謝の意をあらわすのが我々が出来る最大の気持ちに思う。
そういう部分が整ってから正しい姿へと段階的に進むと思うよ。
by : はっちまん。 ... 2006/08/12 11:59 PM
>>ソフィオさん
椅子に関してはそうですが、振り付けや、足を上げたりするところは、やはり美勇伝の路線は・・・と思うところはありますね。ハロコンよりはましですが。美勇伝って日本の美とかを伝えるユニットだったと思ったのですが・・。

>>はっちまん。さん
マナーの本質はまさにその通りだと思います。演者に対しての気持ちは、恐らく伝わっていると思います。向こうはこちらを知ってますからね。ただ、他の畑のファンの人に対して、こちらの常識とあちらの常識がずれていると、良かれと思ってやったことが逆に悪意に取られてしまうケースもあるのは事実だと思います。相手の文化を学ぶという姿勢は相手を敬う一つの形だと思います。
by : ALMIC ... 2006/08/13 12:13 AM
ハロプロファン以外の一般観覧客の反応などについての考察、本当に頭が下がると同時に、モーニング娘。とハロプロの現状を再確認する意味でも興味深かったです…高橋瞳のこととか…。

自分は初日と、10日の昼夜を見たわけですが、全体的な構成が宝塚の演出になることは分かっていたので、事前情報でラストにライブがあるということ聞いて、最初は唖然としましたね。

で、実際に初日を見て…これはライブではなくてまさにフィナーレのレビューなのだと納得しました。
ただ初日は周りの雰囲気に呑まれて立ち上がってしまいまして…しかも上手の席だったので最後まで座るタイミングを失いましたが…。

10日は昼はAだったんですが、夜はSの9列右サイド(結果的にさゆポジでした)で見ましたが、このレビューのコーナーではメンバーも完全に口パクだったことも分かりました。
さゆなんて唯一のソロパートの「儀式」のときにすら口は動いていなかったり…。

その光景を間近で見て、やっぱりライブではないということを再確認した感じでしたね。
あくまでもショーの一部だと…。
ところが安倍さんの曲だけオン・マイクだったのが不思議でしたけど…おかげで歌詞忘れもばれちゃったり…あれはゲストへの配慮とファンへのサービスなんですかね?

個人的には今回のレビューは、ミュージカルのフィナーレであると同時に、物語の世界に封印されてきたモーニング娘。という実態をその空間に解放する作業だったと思います。

フィナーレに入る前の神様の台詞で、今から解き放つよ!っていう雰囲気を感じ取れますしね。

演出の木村さんも語ってましたが、モーニング娘。のメンバーという枠をあえてはずして、アイドルにもここまでできるんだぞ!というチャレンジをした本格的なミュージカルでした。
だからこそ、そのミュージカルの世界から一旦解放する作業によって、改めてモーニング娘。がアーティスト集団であるということを認識させる効果にもなったと思います。

この手法は、アイドル主演の映画を数多く撮ってきた大林宣彦監督の作品の中でも顕著です。
ちょっと古い作品ですが「時をかける少女」の原田知世、「さびしんぼう」の富田靖子などは、映画の中ではにこりともしないような役柄でした(実際大林監督は笑わない演出にこだわったそうです)。
そしてラストシーンが終わったあとのクレジットタイトルロールのバックで、二人ともそれぞれの映画の各シーンを巡るようにして、まさにアイドルの笑顔全開で主題歌を歌って、最後にはスクリーンにドアップでエンディングとなりました。
その笑顔を見て、あーこの作品はアイドルが主演だったんだよ…と感慨深く思い返したりものです。

今回のミュージカルのフィナーレをみて、ちょっとあのころのことを思い出しましたね。
その意味で自分は今回のレビューは必要なパートだったと思います。
もちろん宝塚の舞台構成を最後までトレースする作業であることも加味してですけど。

さて予算的にも上京のタイミング的にも、10日でラストの予定でしたが、どうしても松浦王子も見ておきたくなり、急遽本日夜公演にはせ参じることになりました。

石川・安倍・松浦…この三人がどのようにフランツ王子を演じきったのか、きちんと目撃してから作品全体を改めて振り返りたいと思います。

長々と申し訳ありませんでした。
by : chami ... 2006/08/13 09:15 AM
>>chamiさん
ツアーとはちがい、東京から動かない公演なので地方の人は見るのに苦労しますよね。

さて、フィナーレの件ですが、私は口パクに気づいてません。今度もう一度確認しようとは思いますが、普通に歌っているように見えました。また、さゆみんの「儀式」のパートですが、あそこは完全にカットされてさゆパート無しだと思っています。ラストのサビの「儀式」は亀井ちゃんのパートのはずですので、いくらさゆみんを見ても口は動かないと思います。

というか、いかに口パクでも口ぐらいは動かすと思いますよ・・。
ましてやさゆみんは、フランツ王子を追いかける、「フラフラ」のアレンジバージョン(歌はない)所ですら口ずさんでいるぐらい、曲にあわせて歌を歌うのが大好きな子ですからね。
私ももう一度確認しています。

あと、書き忘れましたが、ミュージカルが生演奏なのだから、フィナーレも生演奏でやって欲しかったなと思いました。
by : ALMIC ... 2006/08/13 10:09 AM
そうですよね…口動きますよね(汗)。
今日、松浦公演を見に行って再確認してきましたが、口パクではなかったようです。

当券はあえてやや後方(21列)のセンター寄りの席を選んでゆったり見たのですが、レビューの時間も確かに歌ってますね、ちょっとラヴマは怪しいですけど…。

「儀式」は単なる自分の勘違いでした。
確かに曲のサイズが違ってましたね…さゆのパートはありませんでした。

今回は4度目の観覧で一応ラスト、さらに松浦フランツ公演ということもあって、かなりリラックスした気分でステージの隅々まで見られました。
スポットライトのあたっていないメンバーも、しっかり一人一人の役を演じきっているのがよく分かりました。

あややについては、まだ初日ということもあってか、台詞回しがだいぶ先走っているのが感じられて、「あーさすがのあややも緊張してるな」と思いましたね。

3人のフランツを見終えて思ったのは、劇中での感情の出し入れという部分では、やっぱり安倍フランツがよかった気がします。
ミュージカルとしてのステージ映えという部分ではやっぱり梨華ちゃんかな…。
あややの場合、いい意味で何をやっても松浦亜弥以外のなにものでもないって感じでしたね…さすがです。

とりあえずこれで今回のミュージカルは見納めになるので、あとは後半も観覧される皆さんの感想を楽しみにしています。
by : chami ... 2006/08/13 11:37 PM
>>chamiさん
正直、フィナーレの振り付けはすごくまったりしているので、口パクにする意味があまり感じられないのですよね。本編であれだけ見事な歌を披露しておいて、フィナーレで口パクとはちょっと考えられない気がします。

私は松浦さんはまだ見ていないですが、感想を見てみると流石松浦さん、そつなくこなしていた、という意見が多いみたいですね。楽しみにしたいと思います。
by : ALMIC ... 2006/08/14 11:02 AM
はじめまして。
ykbachさんのブログ経由できました。
あの、初歩的な質問なんですが、
ハロプロが「リボンの騎士」やろうと思った
きっかけというか、どうやって
手塚治虫が出てきたんでしょうね。
最初のアイディアはつんくが考えたんでしょうか?
by : rizanne ... 2006/08/15 04:54 PM
楽しみにしていたALMICさんの考察、読ませてもらいました。
あれはミニコンサではなく、フィナーレだったのですね。
自分は、最近はフィナーレがあってもいいと思いはじめたのですが、ただ、やはり選曲に納得していません。
あのミュージカルの流れで、しかもあの格好で「LOVEマシーン」はないと思います。やるのなら、バラード中心にして欲しかったです。
あと、今回のミュージカルって、メンバーだけではなくヲタも成長する場かもしれませんね。
観劇中の拍手とか、いいもんだなと思いました。
by : ゴー ... 2006/08/16 12:11 AM
>>rizanneさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
その質問は初歩的どころかかなり重い質問ですね。以前からつんく♂さんは宝塚をある程度意識していたのではないか、という素振りはあります。例えば、おとめ組、さくら組に分けて活動したことは宝塚を意識していたと想います。確か、他にもつんく♂さんが宝塚を意識していたコメントがあったような記憶はあるのですが、すんなり出てこないです・・・。出身地が東大阪で、宝塚が近い事も影響あるかもしれませんね。
最初のきっかけがつんくさんの意向かどうかはちょっと記憶がないです。申し訳ありません。

>>ゴーさん
私はLOVEマシーンに関してはありだと思ってます。というのも、一般人にしてみたらあの中で分かる曲はLOVEマシーンのみだからであり、娘。を一番象徴している曲だからです。
確かに、フィナーレもミュージカルの一幕と考えるとLOVEマシーンはあまり適していないと思います。しかし、本文でも述べたように、今回は文化の融合がテーマであり、劇が宝塚色が強いのに対して、フィナーレはハロプロ色が強くていいと思っています。色々なお客さんが来ている中、一番娘。である事を伝えられる曲はやはりLOVEマシーンでしょう。
ここは、ミュージカルとしての統一感と、ハロプロとしての露出と、どちらが優先されるべきかという問題でしょうね。

ファンの人の成長は大事です。ここでは決して大人しくする事が成長とは思っていません。何度も言われる様に、周りの状況を見ること、他人を思いやることが大切ですよね。
これはハローのコンサートでも同じく活かせることだと思います。
by : ALMIC ... 2006/08/16 12:07 PM

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